関節の痛みのケア

練習後の体のケアについての3回目。今回は関節の痛みに関してです。関節の痛みに関しては苦労されている方が多いと思います。なんと言ってもその特徴は完治に時間がかかり、治りきる前に練習を再開して再発を繰り返すような事態になりかねないことです。

では、この完治に時間がかかるのは何故でしょうか?その前に関節部分の痛みとは何かについて説明します。筋肉痛と違いそのメカニズムはちょっと難しく私も十分に理解できていないので出来る範囲での説明でご勘弁ください。

まず関節周りの構造ですが関節の前後に2本以上の骨があり、それらの骨の間にクッションの役割をはたす軟骨があります。さらに骨の周りには骨を保護する骨膜という組織で覆われています。関節を構成する骨にはそれぞれ筋肉の端部である腱が付着しております。またこの腱の位置を保つガイドの役割として腱鞘(けんしょう)があります。また筋肉は筋膜という組織で覆われています。

関節部分の痛みは大きく分けると2種類あります。1つは運動のし過ぎや加齢によって軟骨がすり減り骨どうしがぶつかり合うときに生じる痛み。これは病院に関節が痛いと言って受診すると必ずといって良い程撮られるレントゲン撮影でも判別が可能です。膝の痛みの場合、膝の皿の内側(左脚なら皿の右側)が痛むことが多いようです。

もう一つは筋膜、骨膜、腱鞘といった組織が運動のしすぎによって擦れて炎症を起こした時に生じる痛みです。痛みの原因がこの時はレントゲン写真を撮っても異常は映りません。

対処法ですが軟骨がすり減った時はグルコサミンの錠剤を摂ると良いでしょう。良くグルコサミンの錠剤には一緒にコンドロイチンが含有されている商品が多くありますが、コンドロイチンは消化器官で吸収できないのでコンドロイチンが含有の有無は気にせず、グルコサミンの含有量をチェックして商品選びをするのが良いでしょう。しかし、100日分3000円程度で販売されている商品もありますがこれでは原価が高いグルコサミンでは赤字になってしまうので実際には表示されている含有量は嘘である可能性が高いです。妥当な価格としては1万円弱となります。含有量が正しく表示されていないのはグルコサミンの錠剤が薬品ではなく「健康食品」と言う扱いで虚偽表示しても罰則規定が無いためです。ただ、3000円程度の商品の含有量でも軟骨がすり減りかけて痛みではなく違和感を感じる位のタイミングで飲めば数日後には効果は実感できると思います。

因みに違和感についてですが、人間には「かゆみ」を感じる神経はありません。痛みを感じる神経が軽く刺激されると「かゆみ」として認知されます。ですので違和感とは「痛かゆい」といった感じになります。

次に筋膜等の炎症した時の対処法は炎症を抑える為に冷やすのが一番です。プロ野球のピッチャーがマウンドを降りたあと肩をアイシングしているのがその良い例です。

復習ですが筋肉そのものの痛みの時は血流を良くするため温めるのが良かったのですが、関節の時は逆に冷やすのが対処法です。また筋肉痛の翌日は軽い練習が回復を早めますが関節の時は休養と取るようにしましょう。

で、関節痛が何故長引くのかの答えですが、筋肉のような大きな組織は細胞の数が多く新陳代謝のスピードが速いのですが関節の周りの組織は薄い膜のような組織が多く細胞の代謝のスピードが遅い為、傷ついた組織の修復がなかなか進まない為です。

一旦、発症してしまうと完治には根気が必要となりますので、発症前の予防が肝心です。練習後のアイシングはもちろんですがもともとの原因が運動のし過ぎですので急激に練習量を増やさないことが最大の予防です。目安としては前月の月間走行距離の1.2倍までの練習量に抑えることです。また、「痛かゆい」が身体からのサインですので身体からのサインに耳を傾け異常を感じたら練習量を控え、ケアをしっかりするように心がけてください。また、メカニズムは良く理解できていないのですが、柔軟運動等で膝や腰、股関節などの危険個所の柔軟性を高めることやそれらの関節に繋がっている筋肉の筋力UPが予防につながると一般的には言われています。

次回はランニングシューズの選び方についてです。

 

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