梅雨時期から夏期のコンディションについて

県内も梅雨入りし蒸し暑い日が続いております。
梅雨がなく夏でも今と違って涼しかった北海道で生まれた私は千葉で蒸し暑い夏を初めて経験したとき
「体が錆びる」とその湿度の高さを揶揄し、体調のすぐれないことを表現しておりましたが
皆さんもこの時期「疲労が抜けない」とか
「パフォーマンスが落ちてきた」という不調を抱えてはないでしょうか。
今回はその原因と対策のひとつを紹介したいと思います。
本題に入る前にクイズです。
脳梗塞の発症が多い季節は何時でしょうか?
冬と答えた方が多かったのでは?
脳溢血は冬に多く発生しこれはヒートショック等が原因と言われておりますがそのイメージが強く
冬と答えたのではないでしょうか?
正解は夏です。
何故?
その解説にはまず体液や血液について解説しなければなりません。
血液についてですが血液を構成しているのは酸素や二酸化炭素を運搬する赤血球、免疫機能をつかさどる白血球、止血効果をもつ血小板などの固形成分(血液細胞)と血しょうと呼ばれる液体成分です。
固形成分の量はその人の栄養状況や健康状況によって変動します。例えばランナーズ貧血について以前に述べましたがランニングと言う行為は赤血球を破壊しながら行う運動とも言えます。
また破壊された赤血球を再生産する原料となる鉄分等のミネラルがランニング中の発汗で体外に放出され十分に再生産されないと赤血球の量は減少し貧血になります。
液体成分である血しょうは摂取した水分量によって変動します。
次に体液についてですが体液にはリンパ管の中を流れるリンパ液や血管の中を流れる血液など様々の液がありますが
実はそれらの液体成分は体内において明確に分離して存在している訳ではありません。
この時期、大量に汗として水分が体外に放出されますがこの時に放出される水分は血液の液体成分からも供給されているのです。
以上の予備知識をもって夏の時期の血液や血管について解説しましょう。
この時期、発汗によって血しょうの量はかなり減少しますが固形成分である血液細胞の量はランナーズ貧血によって多少赤血球の量が減ってはいますが他の病気でもない限り大きく変動することはありません。液体成分の量が大量に減って固形成分の量がそれほど変わらないわけですから、この時期の血液はいわゆるドロドロ血(医学的には「相対的多血症」と言い、発汗だけでなくストレスでも引き起こされる血液の病気です)と言う状態になり血管の中を流れにくくなります。
一方で冬ですと体温を維持する為に筋肉を緊張させ発熱させる生理現象が活発に行われるのですが、この時に緊張させた筋肉が血管を押し潰すことにより血圧が上がり(脳溢血が起きやすい状況)血液が流れやすくなります。しかし、夏はその反対の状況ですので血圧は下がり血液は流れにくくなります。
夏はドロドロ血でただでさえ流れにくい血が血圧が低下することによりさらに流れずらくなっているのです。
夏に脳梗塞が多い理由は流れにくくなった血液が血栓をつくることにより発症するのです。
ではこの状況はランナーにとってはどのように影響するのでしょう?
血流が悪くなることにより筋肉の活動に必要な酸素や糖質などのエネルギー源の運搬が滞りパフォーマンスの低下を引き起こします。
また、運動によって生成される疲労物質が腎臓に運ばれてろ過される疲労回復の過程も滞ることにもなるわけですからいつまでも疲労感が抜けないと言う
ことになります。
ここまで説明すると賢明な皆さんは「だったらこまめに水分補給すれば良いんじゃない」と思ったのでは?
それ、正解ですが加齢とともに喉の渇きを感知する中枢神経の機能が低下するため「喉が渇いてないから水分を摂らなくてもいいや」と錯覚してしまうんですね。
「歳とともに疲れが取れにくくなった」というのは代謝能力の低下も原因ですがこうした理由もありますので年齢の性にせず、積極的に水分補給をして夏に強い
オジサン、オバサンになりましょう。
「まだ、私は若い」と反論した貴方。7~9月度のMVR、期待してますからね。

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