このコーナー、久々の更新です。
先に練習会の記事をアップしろとの声もお有りでしょうが
練習メニューの都合上、必要ですのでご了承ください。
今回のテーマはランニングフォームについてです。
ランニングの教科書には最大公約数的に万人が参考にすべき標準的なフォームが紹介されて
いることが多いのですが、個人の体型、筋力などの違いにより、その個人にとってベストなランニングフォームには違いがあります。
チームの練習会でも私が大きくフォームを矯正することをしない根本理由はそこにあります。
とは言ってもランナーにとって「効果的な練習方法」と並んで深刻な疑問と言えそうなこのテーマにいつまでも背を向けていてもダメなので、このコーナー2回と練習会1回の計3回でこのテーマについて解説していきたいと思います。
私が重い腰を上げたキッカケは去年の暮れ頃にBS-NHKで放送中の「ランスマ」にて谷川真理さんがローリング走法を紹介されていたことでした。番組内では放送時間の都合もあり細かい部分は省略されている感があったのですが『「ローリング走法」は「ピッチ走法」(脚の回転数を高く維持してスピードを出す走法)と「ストライド走法」(歩幅を広くしてスピードを出す走法)の中間的な走り方です。』と説明されていました。人によってピッチ走法が向く人もあれば、ストライド走法が適している人もいるので中間的なローリング走法が万能と言う訳ではないのでその事をどこかで解説したいと言う思いをもってその放送を見ていました。
因みに、ローリング走法はミゾオチを起点として右股関節⇒右膝⇒右くるぶしを「右脚」、ミゾオチ⇒左股関節⇒左膝⇒左くるぶしを「左脚」と
とらえ、起点であるミゾオチから左右の「脚」をクランプのように回転させ(結果、骨盤も回転運動する)る走法です。
で、個人の体型差と適合するフォームの関係について雑誌「VOLT」の2013年1月号に詳しく紹介されていましたので引用して解説いたします。
注)これから紹介するランニングフォームの腕振りはどれもランニングの教科書の腕振りから大きく逸脱したものです。
しかし、その人にとって理想的な脚の運びを促すのに効果的な腕の振り方となっているので、体全体で見た時には正しい腕振りと言えるので心配なく。
「スイング走法」:脚を振り子のイメージで大きく振りだして走る走法。ストライド走法に近い。腕振りは石臼を回すイメージです。
「ツイスト走法」:上半身と下半身の捻じれを利用して走る走法。捻じれを生み出す走法。捻じれ=骨盤の回転に連動していくのでローリング走法に近い。腕振りは「糸マキマキ、糸マキマキ」のイメージで。
「ピストン走法」:膝から上はピストンの様に上下動をイメージし膝から下はクランプのように回転運動をイメージして走る走法。ピッチ走法に近い。腕振りは膝から下の回転
運動を促す為に肘を中心とした回転運動(汽車、汽車、シュッポの腕の動きをイメージして)のような動きとなります。
雑誌「VOLT」ではこの3つの走法がそれぞれ、どのような骨格の人に適しているかについて解説されていますがそれは練習会および次回のこのコーナーにて言及いたします。
まずはそれまでに、先入観なしに各自でこの3つの走法を試してみて、どの走法がシックリくるかを感じてみてください。
当然、人間の骨格は3パターンでキッチリ区分けできる訳ではなく、AとBの中間のような場合もあるわけです。その場合はスイング走法とツイスト走法のハイブリッド型とかツイスト走法とピストン走法のハイブリッド型のような中間型の走法がシックリする方もいるはずです。
なお、言葉だけでは分かりにくいと思いますので、ブログのコーナーに別途、各走法の腕と脚の動かし方の写真を掲載いたします。